kikuyon’s blog 日日草

このブログは、私の日常や気づきについて書いています。 日日草は新しい花を次々と咲かせ、花を休むことがありません。 花言葉は、友情、優しい記憶、楽しい思い出、愛する人を励ます等です。

リベラルと保守と

自民党総裁選挙

自由民主党の総裁選挙が雨の決戦で終わり、初の女性総裁が誕生しました。

女性というバイアスを抜きにしても、彼女は現在の自民党保守本流の真っただ中にいます。早速、党人事や内閣人事の予想が出始めてマスコミを賑わしておりますが、お世話になった方への恩返しというのを事初めにされているようです。正に昔の自民党に戻ったようで、これが保守本流というやつなのでしょうか。

義理人情と貸し借りの世界

私たちからすると、一国のトップたるものが個人の義理人情や貸し借りの世界を最優先するのではなくて、国民から選ばれた代表として、国民のためにする人事を優先して欲しいと願う訳なのですが。選挙では、85才のしかめっ面の、右向け右の鶴の一声で、雪崩を打ったように一斉に勝ち馬に乗ろうと走り出す様子は滑稽でもありました。とはいっても、本人たちは至って真剣で、政治家になったからには末は大臣か総理か、という夢は誰しもが持っていて、その夢への執着も私たちには想像もできないくらい強いものなのでしょう。節操とか、信念とか、国民のためとか、そんな絵空事にとらわれているヒマはない、というのが本音なのではないでしょうか。

保守回帰の潮流

保守回帰、極右の台頭は、日本の参政党の躍進だけでなく、世界的な兆候であり、ナチスを生んだドイツでさえ、極右が台頭しつつあります。自国第一主義選民思想が世界に蔓延しつつあり、国連というリベラルの象徴のような場で、世界の第一国の大統領が堂々と国連の存在そのものを否定するという前代未聞の出来事さえ、何となく受け入れてしまったかのような反応でした。現在の世界の経済動向は、決して大恐慌時代のように多くの人民が今日明日食うにも困るという状況ではありません。現に、日本では日経平均株価が今日も最高値を更新しているぐらいです。それでも、私たちは生活に苦しい、もっと物価を下げてくれ、と切に願っています。裏返してみれば、それに見合うだけの給料がもらえていない、ということです。海外からのインバウンドが大挙して日本に来るのは、為替が安い上に安全だからではないでしょうか。マックがセットで500円なんてあり得ないくらい安い、と感じるのでしょう、うらやましいことです。

かっての勢いを失った現実

日本では、失われた20年とか言われていますが、今の為替のレートを見ても、私たちはこの間に世界の先進国から中進国になってしまったのではないでしょうか。そこには、これまでの政治の責任は大きいと思います。ただ、これはアメリカしかりイギリスしかり、どこの国でも多かれ少なかれ、かっての勢い、栄光というものを失いつつあるような気がします。そこに付け入るのが、今の保守本流の流れなのかもしれません。かっての栄光よ再び、私たちはそれを取り戻します、だから選ばれし自国民以外は追い出します・・・ということでしょうか。

歴史を戻すことはできない

だが、常に時は流れ、歴史は動いていきます。いったいいつの時代、時点に戻るというのでしょうか、いったい誰を指して自国民とするのでしょうか、どうすればそこまで時を押し戻すことが可能なのでしょうか。・・・そんなのは不可能ではないでしょうか。

高度成長の時代には、ある意味余裕があって、今日の損は明日明後日で取り戻せる、借金してもいつかは返せる、という確信がありました。ですから、リベラルな考えでヒューマニズムを掲げ、武士は食わねど高楊枝ではないけど、若干無理してでも、弱きものたちを守り食べさせてあげることができました。今は、そんな余裕が各国に無くなってしまい自国のことで精一杯、だから古き良き時代に戻ろうという考えに人が集まるのでしょう。

足元を直視する

今回の自民党の新総裁の勝因は、全国の党員票にあった、と言われています。我らが地元の強き自民党を取り戻すためにはタカ派が良いと党員は判断し、それに議員が同調したという構図なのでしょう。

それでも、昔に戻ることはできません。

例えば、誰が3K6Kの仕事をこれからやるのでしょうか、人口の1/3が高齢者となった国で、自国民だけでその高齢者を面倒見きれる、とでも思っているのでしょうか。困ったところだけ他国に助けてくれって、そんな都合の良いお願いをするなら、倍の給与を払わなくては来てくれません。ただでさえ、自国民のエッセンシャルワーカーの賃金の低さが問題になっているというのにどうしますか。・・・

繰り返しますが、歴史は戻りません。そして、政治はショーでもないし、政治家はタレントでもない。

私たちは、今ある現実、取り巻かれている環境を直視し、決して実現しえない夢などに騙されることなく、これからの私たちにできることをしっかりと見据えて、前を向いていくことが大切なのではないでしょうか。

人間と同じで、若かりし頃には戻れないのですから。

雨がフルフル、人は成長する

ずっと暑いが続いていましたが、とうとう雨が降っています。

昨日は夕方前後にポチポチ程度でしたが、今朝は明け方からしっかりと雨です。

黄色くなった庭の芝たちも、心なしかウルウルとして緑に輝いているように見えます。

雨ではなく鵜

ようやく降った雨は大雨警報は出るわ、土砂災害警戒情報は出るわと、まさに熱帯の雨のような降り方です。

たぶんスコールとも違って雨季って感じでしょうか。

こんな降り方では植物たちも困ってしまうでしょうし、そもそもの植生がこんな気候に合わせて徐々に変わっていってしまうのでしょうね。

最近、北海道でブリが豊漁と言われているように、知らぬ間にどんどん日本を取り巻く環境は変わっていってしまっているのでしょう。

いずれ日本は、一年中半袖、半ズボンなんてことになるのではないでしょうか。

やれやれ・・・

 

天気予報では、一昨日の水曜日から怪しいと言われていましたが、フタを開けてみると水曜日は絶好のゴルフ日和でした。

午前中から風もあって、午後からは曇りという好天気でした。

ビカ暑でウンザリするかと思っていたに、曇っても雨も降らず、水筒の氷は我が家に帰るまで残っておりました・・・

このゴルフは、元の会社の面々とのミニコンペでした。

かってゴルフを始めたばかりのような腕前だった部下たちが、事も無げに80台で回ってくるのをみて、つくづく時代は変わっていっているのだなあ、と実感しました。

こちとらと言えばやっとの思いで何とか食い下がって80台でしたから、余裕こいた彼らとは大きな違いです。

まもなくコテンパンにされてしまうのかもしれませんが、これも人生の順番という奴ですね。

自分も40台後半から50才代に入った頃は、考えずにゴルフをしても、当たり前のようにスコアが出ていましたから。

そんなもんなのですね、きっと。

 

彼らのゴルフの成長にも目を見張るものがありましたが、人によっては人間的成長も著しい方もいましたし、逆にほとんど変わっていない方もいました。

その差はいったいどこにあったのでしょう。

わずか10年程度して経っていないのに、この差です。

誰もが同じように、その10年は二度と来ない。

一日一日どう過ごしてきたか、その小さな積み重ねの結果が、久しぶりに会う人間には明らかな差として感じることができました。

きっと本人はわかっていないし、いつも一緒にいる会社の人たちすら気がついていないのではないでしょうか。

改めて、日々の積み重ねの恐ろしさって奴を感じました。

10年といえばひと昔ですが、人生100年としてもその1/10も?あります。

人生はあっという間です。

過ぎ去った10年はどう頑張ってもリセットできないので、欲しいならまた積み上げ直さなければないない。

でも、逆に言えば積み上げ直せば、まだ間に合うかもしれないから諦めてはいけない。

ゴルフ前日の夕焼けです

何度も言いますが、10年という時間の積み重ねは大きい。

ホント、ビックリです。

こっちもチンタラやっていたら、何やっていたんですか?って笑われそう。

ギア入れてもっとガシガシといきましょう。

ひと息つくのは棺桶の中でいいのかもしれません。

 

携帯を変えて、前に進もう!

相変わらず暑い毎日が続きます。

果たして八月は雨が降ったのでしょうか・・・

記憶の中に雨らしい雨がありません・・・

そンな感じですから、庭の芝生は地面も見えてスカスカの状態です。

庭の梅や紅葉の樹木などは、早くも黄色く色づきはじめていて、枯れてきているのかしらと疑りたくなります・・・

 

東京湾の朝焼け

そんな暑い最中、我が家に事件が発生しました。

 

パートナーの携帯が、ある日突然、パタッと止まってしまったのです。

毎朝FMを携帯で受信しスピーカーで流しっぱなしにするのが、彼女の日常ルーチンなのですが、それが突然受信停止!

充電切れかとアダプターに差し込んみてでも、白いリンゴが点滅するだけ・・・

白いリンゴの会社に電話してみたものの、リカバーをやってみてと言われ、何度も挑戦した結果、最後に「途中、機器の不良でリカバーできませんでした」の表示。

困ってしまい、白いリンゴの修理専門の代理店を、地元にあるカメラの○○さんがやっていることを発見。翌日予約してみてもらったものの、基盤の破損と宣告され、交換には5万円以上はかかると言われ絶句。

確かに、最新版は16(もうすぐ17になるそうな)ですが、使っているのは11と、かなりロートルなのは事実で、この際二人で買い替えることに。これまでパートナーとは、同じ時期に同じ機種を買い替えることで、お互い新しい機能を教え合ってきました。

当方の11も毎晩充電しても、午前中からすぐに70%を切るバッテリー状態でしたので、そろそろかとは思っていました。

新しいのを、カメラ性能の高い15とAI機能が付いた16と、さてどちらと若干悩みましたが、ここは最新機能の16の廉価版を選ぶことにしました。

年齢を重ねると、IT機器の新しい機能がどんどん疎ましくなっていく自分との闘いです。ここで諦めたら、あとは周回遅れになっていくだけ、行けるところまでついていく、というのがパートナーとの共通の思いです。(実際どうかは別ですが)

また、二年前の退職を機に、通信契約も廉価版に変更したため、キャリアメールは別料金を払い、使い続けていました。

これは月300円と安価ですが、大して使っていなければやっぱり勿体ないものです。

白いリンゴの会社のクラウドに写真も電話帳、スケジュールも入れていたので、キャリアさんのところのデータらしきものといえば、過去からのメールそのものです。

一度、過去のメールをざっと読み返してみましたが、まるでタイムスリップしたようでした。たった10年前ですが、まるで別の世界の人間の会話のようでした・・・

キャリアメールを解約すれば、これらのメールも消え去ってしまいます。でも、だとからといって保存しておくほどの意味もありません。

エエイ前に進むんだと、ドキドキしながら月末の今日、解約の手続きをポチッとしました。

これで、過去とのつながりがまたひとつ消えていきました。・・・

 

おセンチになってもしようがないし、自分を含め誰かが、頭の片隅のどこかに記憶にとどめておけば、それで良いのだろうと思います。

とはいえ、その自分自身、記憶はしているのかもしれませんが、思い出すのがなかなか難しくなってきていることは事実です。

ただ、脳科学的には違うらしいのですが、忘れることで自分の記憶領域が新たにリセットされ、拡がっていくような気もします。

ですから、最近は忘れることをあまり苦にしないようにしています。

これも明け方です

それより、近年の携帯の移行は素晴らしい。

以前はデータを移すのに四苦八苦して、別料金払ってやってもらっていたりしました。今回も払う覚悟でいましたが、基盤の飛んでしまったパートナーの携帯ですら、クラウドからデータを取り込むことで、なんとこの当方がセッティングすることができ、費用は掛かりませんでした。

何と素晴らしい時代になったのでしょう。

 

さて、ぐちゃぐちゃと言っていないで、どんどん新しい携帯の機能を覚えなくてはいけませんね。

 

諸行無常

まだまだ暑い日が続いています。あまりに降水量が少ないので、庭の樹木や芝はとうとう黄ばんできてしまっています。

昨日、以前の会社の上司のお通夜に参列したのですが、車で移動中、都内では大粒の雨が急に降ってきました。バイクやチャリの方たちは大変そうでしたが、これぐらいの雨ず我が家の方でも降れば良いのに、なんて不謹慎なことを思ってしまいました。・・・

お亡くなりになった元上司は、71才という若さでした。

昔からとてもお元気な方でしたが、身体の方は病気のデパートみたいな方でした。

ただ、それにメゲて慎重という訳でもなく、笑いながらお腹に注射して、盛んに飲んだり食べたりしていました。一緒に参列した方は、現役時代のヤンチャが寿命を縮めたんだ、とシミジミお話されていました。・・・

 

ご子息が代表してご挨拶されましたが、「家でも会社でも遊びでも、ある意味やりたい放題、皆さんを引っ掻き回してばかりいた自由奔放な父でした。早い死ですが、悔いは無かったのではないでしょうか」と、おっしゃったのが印象的でした。

確かに、お坊ちゃん的なところがあり、それに周りは苦労しましたし、それを嫌う方も多かったのも事実です。半面、面倒見の良さもあり、慕われた方も多かったように感じます。

お子さんたちは各々しっかりとご家庭を持たれ、お孫さんたちもいらっしゃって、開式前には従弟さん?たちと五六人のちびっこ軍団が、南無南無遊びをしていたのが微笑ましく映りました。きっと、ヤンチャジイサンもうんと甘やかしていたのでしょうね。

 

仏教に諸行無常という言葉があります。

ご存じだと思いますが、全てのものは移り変わっていき、変化し続けて、永遠に続くものはない、という意味です。

自分自身もそうですし、取り巻いているものも、常に変わっていってしまう。

だから、何かに執着して、そのためにイライラしても意味が無いんだということです。

追っかけてもどんどん変わっていってしまうのだから、今この瞬間にきちんと向き合い、それを経験できていることの幸せを噛みしめる。

二度とこないこの瞬間に感謝する。

そして、変化していくことを受け入れる柔軟な心持を常に持つ。

そんな感じでしょうか。・・・

 

私は、元上司の人生のほんの一部しか知りませんが、ヤンチャして、周りを引っ掻き回して、美味しいものを飲んで食べて、ゴルフしまくって、孫と遊んで、と縦横無尽に駆け抜けたことが垣間見えたお式でした。

 

私もいつどうなっても悔いを残さぬよう、諸行無常の気持ちで、日々今を生きていかねば、と改めてました。

きっと、あっと言う間にお迎えの時なんでしょうから・・・

そういう意味では頑張ろう!

 

自らの足元を日々見つめる<ゴルフの話から>

毎日暑いですね、というのが、定例のご挨拶になってしまっています。まあ、本当に暑いのでしようがありませんが。私など、日中家の中のどこが涼しいかを見極め、家庭内ノマドとなって、PCを持って彷徨っています。因みに今日は、明け放した玄関に良い風が吹いているので、玄関の上がり框に腰掛けて書いています。

 

 

さて、私は趣味でゴルフをやりますが、退職して以降、回数が減ったことも一因なのでしょうが、まったくと言っていいほど下手くそになりました。現役時代より、確実に10点は悪化していて、80台なんて夢に近くなってしまっています。

身体の方はたまにウォーキングなどをしていますが、それでも体幹や脚力が衰えてきている感じがします。きちんとフィニッシュが取れないとか、斜面地からのショットが安定しない等、以前だったらなぁと、思わずボヤいてしまうことが多くなりました。

パートナーからは、ゴルフから帰ってくるたびに、もう止めたら?とか、いつまでやれるのかしら?とか、温かくも厳しい励ましのお言葉を頂くようになってしまいました。

そんなこんなしていると、今度はシャンクを頻発するようになり、さらに怪しいゴルフになってしまっています。(シャンクというのはクラブのフェースにちゃんとボールが当たらずに、根元とか先っちょに当たってしまい、とんでもない方向にボールが飛んで行くミスショットのことです)。

きっと、焦ってしまってトップが浅く切り返しが早すぎたり、ボールの行先を見ようと頭が起き上がってしまっていることが原因だと思います。

分かっちゃいるもののそんな状態が続くと、ゴルフに行くのは楽しいはずなのに、シャンクが怖いという恐怖感や、出たらどうしようという心配が頭をよぎってしまい、じゃ行きたくないの?っ自問自答して、 何だか本末転倒になっているようです。

ということで、今朝も暑かったのですが、一念発起して、資源回収に新聞を出しがてら、練習場に朝練に行ってきました。

朝練といっても7時半ぐらいに到着したのですが、既に熱心なオジサンたちがワンサカしていました。というよりは、そろそろ明け方から打っていた方たちのお帰りの時間帯のようでした。

ということで、入念にストレッチをして練習開始。いつもの片手打ちまでは順調でしたが、ショートアイアンからいきなりシャンク3連発で焦りました。

よし、もう一度基本からと考えて、グリップから握り直します。グリップと一体になるように、左右の親指と人差し指の間をきちんと閉めて。脇の下も軽く締める。そして、両足でしっかりと立ち、足裏全面で体重を意識する、右、左とリズムを取りながら腰を回していく、その先に腕とクラブがついてくるぐらいのイメージ。ヘッドがトップに入ったら、クラブヘッドの重みを感じて一旦クラブを止める。少し間が長いかなぐらいで、適正なタメになる。そこから、左足の足裏に向かって腰を回していく。最後まで、フィニッシュが取れるまで振り抜く。頭は、ボールのあった場所を見続けて、飛んだ先を頭ごと追わないように我慢する。・・・

こんな感じに打てれば、シャンクは止まりました。

書いてみれば何とも当たり前のことですが、慣れとは恐ろしいもので、長年のゴルフの結果、ユルユルグリップと言いながら、知らぬ間にグリップ全体が緩みがちとなっていて、脇も甘くなっており、どうやら上から打ちに行っていたようです。足元も足裏全体というよりは、かかとに重心が逃げていて、シャンクの準備は知らぬ間に整っていた模様です。

今朝はこんな気づきに助けられ、何とか修正することができました。ヤレヤレ・・・

実は、こんな当たり前なこと、会社でもどこでも通じる話です。

足元がしっかりとしていなくては、肝心な手元がキチンと道具を握っていなければ、まともに仕事ができないのは当たり前のこと。

長く同じようなことをやっていると、どうしても肝心要な部分が緩みがちになります。

それに気が付いて、常に日々何らかの修正をしてきた者と、ダラダラと見過ごしてきた者の差は歴然です。

何事も、一日で急に悪くなることはなく、徐々に気が付かない程度悪化していくものです。ですから、凡人は見過ごすのでしょうね。

気が付いただけマシとも言えますが、これをまた以前と同じぐらいに戻していくのは、そう容易ではありません。

会社勤めの期間など終わってみれば案外短いもので、こうしたことで簡単に大きな差がつくのでしょうね、きっと。

なんか、ウサギとカメのよう・・・

ローマは一日にして成らず、かな。

 

 

 

 

石破さんに感謝です

連日うだるような猛暑が続いています。

北海道で40℃って、いったいどんな状況でしょうか。もともと涼しくてエアコンも無い地方で40℃って・・・たぶん商品の在庫は急には無いでしょうし、取り付ける方もいないと思います。ですから、公共施設や商業施設などに避難するしかないのでしょうか。

たまたま今年だけの異常気象なら良いのですが、クマの食料も山から無くなってしまうような、こんな気候が当たり前になるとしたら、私たちはこれからどう暮らしていったら良いのでしょうか・・・

箱根 九頭龍神

さて、参議院選挙が終わり、自民党は大敗し、総裁の責任論が噴出しています。

その一方で、アメリカとの関税交渉がようやく妥結し、壊滅的な高関税から許容できる程度の関税率に落ち着きました。

今の日本は、立場によって意見が真っ二つに割れているように感じます。

曰く、政治家や政治にかかわる方々たちは、ほとんど関税の合意の話題に触れようとせず、衆議院、都議、参議院と三敗した責任を誰がどう取るのか、はたまた波に乗った自分たちがどう表に出られるか、そればかりのようです。

片や、経済界や経済活動に携わる方たちからは、今回の関税の合意内容、特に自動車関税が15%に落ち着いたことに対する評価の声は、高いものとなっています。

考えてみれば、選挙の時に国民生活の窮状を救うには減税だ、給付だと叫んでいた政治家たちは、日本の基幹産業である自動車産業アメリカの高関税から逃れられ、その他の輸出産業も取り敢えず首の皮一枚つながったことに対し、どう考えているでしょうか。

関連する企業のすそ野が広い自動車産業です、仮に高関税で壊滅的な打撃を受けて立ち行かなくなったとしたら、私たちは一時的な減税や給付どころの騒ぎではなかったのではないでしょうか。

交渉役として赤沢さんが指名された時は、もっと強い人材でなければダメだ、という声が強かったことを覚えています。合計8回にわたった訪米、それもアポなしで面会できずの時もありました・・・なんとも粘り強い交渉役です。石破さんが、日本の国益のためには変な妥協はしてはいけない、と常に言い続けた結果が、今回の引き下げ合意となりました。

まずは、このお二人をしっかりと褒めて差し上げても決して罰は当たらない、と思うのですがいかがでしょうか。・・・

日本人は、けなすのは上手だけど、ほめるのはホントに下手なような気がします。

今回、参議院選挙の結果は思わしくなかったけど、たまたま時期が一緒だっただけで、それとこれとは別にしていいのではないか?と感じます。

総理大臣なんだから解決して当たり前、という声も聞きますが、これまでの総理経験者の中で、レームダックに陥って何もせずに終わってしまった方の多い事といったら・・・(元総理経験者会合の出席者たちもそうでしたね・・・)

もともと、政治と金にまつわる体質から簡単に抜け切れていない自民党の皆さんが、火中の栗を拾った石破さんを一年も経たずに一心に責める、そういう構図をみていると、これが正に自民党の体質なんだ、と改めて気が付かされました。

確かに、石破さんの説明はヘタだと思います。今は正直に言えないし、交渉に影響するかもしれない、という事もわかりますが、やはり言葉足らずの感は否めません。当初からずっとこんな調子でしたから、それが不信感となり、批判の声として針小棒大にふくれていったのではないでしょうか。

 

 

来月よりアメリカとの関税は高くなりますので、輸出で栄えてきたわが国にとって、今回多少下がったとはいえ、今後厳しいものとなっていくことは否めません。

これからの日本をどうしていくのか、どんな方向に向かおうとするのか、まだその羅針盤は見えていません。

ただ、少なくとも大逆風からのスタートではなくなった訳です。

その点をしっかりと評価し、そして感謝し、次の世の中を見据えなくてはいけないのだと思います。

党利党略にかまけ、自分たちファーストで、真剣に国民を見ようとしていない政治家の方たちには、関心も関係もないのかもしれません。

でも、そんな大きなビジョンも無く、自分らのご都合主義によって、私たちの未来が決まるなんて、国民の一人として決してお任せしたくございません・・・。

参議院議員通常選挙

けっこう暑くなりましたね。

今週初め、万博に行ってきましたが、イヤー暑かったです。

老若男女が大勢来ていましたが、さすがに赤ちゃんやご老人には厳しい環境です。バタバタと倒れないのが不思議なぐらいです。これから夏に向かって、文字通りさらに過熱するのでしょう。

余裕のある方は、夕方から夜にかけていかれるのが宜しいのではないでしょうか・・・

さて、参議院議員通常選挙の活動が始まりました。

各党とも熱が入っています。

新しい党は何とか党勢を拡大したいし、旧来からの党は党勢を維持したい訳ですから、皆が皆良くも悪くもポピュリストとなって溢れかえる時期です。

景気対策をメインに据えて、減税だ、イヤ金を配ろう、それじゃ足りないからもっと増そう、とか、姦しい状態です。

 

国民としては、政治に対して「政治家は金にまみれているので、金の話しかしないから、こんなものだろう」という達観があります。

逆に「天下国家100年の計を語らず、何が政治家か」という意見もあります。

確かに、西洋の議会政治が導入され、戦後民主主義に生まれ変わり、さらに高度成長期にかけ、政治家は国家の理想、国民のこれからを語ることで信任を得てきました。

それが、GDPで世界に肩を並べるようになり、自民の単独長期政権となってから、政治は目標を失い、濁りはじめ、金に塗れるようになってしまった気がします。

 

果たして、今の日本が置かれた状態を正確に言える政治家はいるのでしょうか。

 

温暖化が進み、四季が失われはじめ熱帯化していく中で、米をはじめとした農作物は自給率を下げています。

そもそも、温暖化による夏の電力不足は解決したのでしょうか。

脱原発するのかしないのか、その間にどんどんエネルギー需要は高まっていませんか。

 

東日本や阪神の震災の何倍もエネルギーの大きい南海トラフ地震は、70%以上の確率で起きると言われているのに遅々として対策は進んでいません。

最近、トカラ諸島で群発地震が起きているにも関わらず、誰も何も言いません。

 

さらには、最近多発する道路の陥没事故です。

水道や下水のインフラの老朽化対策が遅れていて、どんどん水が漏れています。

安心して飲めるのが日本の水道水でしたが、雑菌が入ってしまい飲めなくなる日は近いかもしれません。

橋やトンネル、道路、高速道路などの維持管理、更新はとうなっているのでしょうか。

橋が危なくて、トンネルが崩れるから遠回りしなくてはいけない、などというのは当たり前になってきています。

 

日本だけではない、全世界の問題である気候変動、地球温暖化についてはどうですか。

北半球で、夏の酷暑はもはや当たり前になりつつあります。

いずれ、近い将来、40℃が当たり前の世界になりそうな予感がします。

それでも、CO2を出し続けるのか、プラスチックを使い続けるのか、どうするのか。



 

こんな、最も一般受けの悪い議論をする候補者がいるならば、私は一票投じたいと思う、今日この頃です。

 

先生、一過性の重箱の隅の議論に夢中になるのはやめてください、お願いですから。

日本よ再び、なんて寝言を言う前に足元を見つめてください、お願いですから。

勉強もせずに、顔パスや思い付きのその場限りで当選しようなんて輩は出ないでください、お願いですから。