kikuyon’s blog 日日草

このブログは、私の日常や気づきについて書いています。 日日草は新しい花を次々と咲かせ、花を休むことがありません。 花言葉は、友情、優しい記憶、楽しい思い出、愛する人を励ます等です。

愛と礼節がほしいなぁ

今日も我が家では朝から良いお天気です。昨日は、一昨日の晩の雨が朝まで残り、久しぶりのゴルフなのにとドキドキさせられましたが、結局は温かい良いお日和でした。極暖シャツが暑い!と、早々に着替えさせられました。。。

庭に震えていた日日草が咲きました

さて、昨日はアメリカにとって、さらに世界にとっても歴史的な日でした。アメリカの大統領に、トランプさんが返り咲いた日でした。悲喜交々、暗黒の四年間の始まりという人もいれば、パラダイスの始まりと言う人もいますが、兎にも角にもしばらく混乱は余儀なくされます。評論家がおっしゃっているように、日本も他国に頼らない真に自立の道を歩み出すための良い機会、と捉えてもよいと思います。付和雷同の烏合の衆ではなく、そのための覚悟が今の国会議員の皆さんにはあることを期待しています。

日本の政治といえば、未だにガタガタしている兵庫県知事問題があります。その中で、百条委員会の委員だった県議さんが、誹謗中傷から家族を守ると議員辞職し、最後には自死にまで至った、という痛ましい事件が起こりました。詳細はわかりませんので詳しくは何も言えませんが、50才の働き盛りの方が家族を残しお亡くなられたことに対し、ここに深くご冥福をお祈りさせて頂きたいと思います。

ところが、直前までN党の立花さんは、県議さんが警察に事情聴取されている!というガセ情報(県警が否定しました)を上げていました。お亡くなりになった後にも、明日逮捕の予定だったということまで書いていたようです。そして、捜査妨害になるので取り下げる、とSNSを削除したそうです。こんなSNSが、死後までご家族の目に触れたかもしれない、と考えると何ともいたたまれなくなります。

一方、この問題の張本人の知事さんはといえば、一般論としてSNSは正しく使われなければならない、と言うばかり。インタビューでは、旧知の仲で大変ショックと言いつつ、心から哀悼しているのかなと感じてしまいます。事の真相はまだわかりませんが、元を返せばご自分の身から出たお話が原因となって、誹謗中傷されるに至ったのではないでしょうか。知事たるトップの方が、どうしてこういう時にこそ、もっと強い言葉でハッキリと止めるよう、言えないのでしょうか。N党の方に借りでもあるのかしら、と勘繰りたくなってしまいます。

八年前にトランプさんというタイプの人間が世の中にデビューし、自分中心主義でいいんだ、とこれまでいい子症候群にうんざりしていた人たちが一気に活気づきました。そこには大きな誤解がありますが、とにかく自分を第一に、人のことは気に掛けない、無駄な気遣いなど無用、と極端化しています。そして、SNSという匿名性の高いメディアを使い、他人ごとのように面白おかしく拡散を続けることが、正しい事のようになってしまいました。

私は、人間と人間の関係の基本は愛と礼節ではないかと思うのですが、それが無くなってしまってきているようです。人は一人で生きているわけではないのに、なんで相手を思いやろうとする心根がないのでしょうか。主義主張の宣伝はいくらして頂いても結構ですが、それとこれとは別、ではないのかしら。

政治家と選挙民の関係だって、愛と礼節がなければ成り立ちません。そんな政治家を再選し許しを与え、反対意見を抹殺すらするようなSNSという無責任なメディアに、ある意味恐怖すら感じる今日この頃です。

おーいみんな、もっと義務と責任を考えようよ。

 

 

明けましておめでとうございます、令和七年の目標が決まりました

明けましておめでとうございます。

 

今年、我が家の地方は晴天の元旦を迎えました。思わず、北日本の皆さんごめんなさい、と言いたくなってしまうぐらいでした。今年の年末年始は九連休となり、長女夫婦たちが大掃除ができない、と前日から孫さんたちを預かりましたが、本人たちは指折り数えて大張り切りでやってきました。

というわけで、今年も賑やかな年末年始でした。普段の年寄り二人の質素な生活が、一気に四人増えて、ご飯にお洗濯にと何でも三倍以上になります。双子の孫は、女の子ながらなんともヤンチャで、洗濯物も半端ではありません。身体はスレンダーですが、パクパクといっちょ前の量を食べます。ということで、ジイサンは台所にバアサンはお洗濯に、片付けにと、張り付かざる得なくなります。もっぱらの遊び相手は普段遊べないパパさんやママさんですが、それでもジジババも遊びに駆り出され、てんてこ舞いでした。

さすがに9連休は長かった。・・・

と、ぼやいているのも一体いつまでか。彼女たちは今年から小学校に上がりますので、あと数年のことかもしれません。それに、こちらの健康年齢がいつまで持つか。あっという間に、お世話する側がされる側になってしまうかもしれません。そう考えると、できるうちにできることはやっておかないと、と改めて思いました。休みに入ったこともあり、パパさんママさんは気が抜けボっとしていたので、代わりについ大きな声を出したこともありました。彼らの教育方針もあるだろうから少し見守ったら?と、パートナーには諭されて反省至極です。怒ってしまうのは結局は自分に従わせたいだけ、とわかっていても、直情型で口に出してしまうのが昔からの悪い癖です。

ですので、今年の目標は「できることはすぐやる」「すぐに怒らない」としました。

 

昨年は、現役引退一年目ということで、いろいろと様子見してました。結局、美術館、手作りオモチャ、調停委員のボランティアをやりましたが、もう少し増やそうかと。孫の一年生の壁のお手伝いもありそうですが、様子を見つつ、できることに踏み込んでいきたいと思っています。ただし、近年ポカが多くなっており、ダブルブッキングなどに要注意です。指差し確認にトリプルチェックぐらい必要なようです。そういう意味で老いは確実にきていますが、気持ちで負けないという気力が一番大事だと思います。

 

それでは今年も宜しくお願い致します。

 

 

トップの一言

いよいよ今年もあと一週間となってしまいました。そして、今日はクリスマスイブです。街角ではメリークリスマスと連呼されていますが、何だか一時より盛り上がっていない気がします。今は多様性の時代で、一人でゆっくりと過ごす人もいれば、何んら関係無し!いう方も大勢いらっしゃいます。きっと、昔のようにステレオタイプ化された楽しい家族像という形は、もう古くなってきているのでしょう。ですから、クリスマスしかりバレンタインデーやホワイトデーなど、これからは段々とそういうものが流行らなくなっていくような気がします。

さて、先日秋田県知事の佐竹さんが、県議会でクマの駆除に関するクレームに対し、次のような発言されました。「私がそういうクレームの電話を受ければ、相手を脅かしてクマを送り付ける、話の分からない相手には電話を切ってもよい」と。

言い方はだいぶ乱暴ですし、公的地位のトップにいる方にしてはお下品な、という印象を受けた方もいると思います。佐竹さんは以前、愛媛県で食事に出たじゃこ天について、「貧乏くさい」と発言し、炎上させてしまった方です。ちょっと、場を読めない天然系の匂いがします。調べてみると、江戸時代秋田藩の藩主様の末裔に当たるようで、頭はよいけど能天気な方なのかもしれません。実はじゃこ天発言は一年前ですが、その時もクマの駆除に関し「クレームは業務妨害なので電話を切る」と発言しています。

保護の観点から、簡単に野生動物を駆除するのは問題なのかもしれませんが、そこに暮らしている方たちからすれば死活問題です。地域外の方の意見は、あなたたちが襲われてもしようがないけど保護しろ、と言っているように聞こえるのではないでしょうか。クマが街に出てきて冬眠しなくなった問題は、秋田県だけでなく、日本全体の問題です。そんな中で、今日明日の具体的脅威に対し、県庁が先頭に立って駆除するのは当然ではないでしょうか。佐竹さんの発言は、それにガタガタ言って本来の仕事を邪魔する人間は無視しても良い、とトップが明言したことになります。

カスハラが横行し、指針を制定するサービス業などが多くなってきています。いわゆるクレーマーと言われる方たちは、最初はおとなしく冷静です。徐々にしゃべってうちに自分に酔ってしまい、相手の仕草や言葉に対し過敏に反応するようになってしまいます。その結果、枝葉末節なことも含めどんどん語るようになり、そんな自分に一層陶酔する、というとんでもない負のスパイラルに陥り、自分でも出口が分からなくなってしまっているように感じます。

サービス業の方々には真面目な方が多く、真剣にお話を聞いてしまい、それが彼らの思うツボです。そんな最前線の部下に対し、上司は「何とか穏便に」と指示する事が多くなかったでしょうか。自ら矢面に立つことは極力避けるくせに、「何といっても相手はお客様だから、怒らせることがないように」の一点張り。間に挟まった現場の方の苦労やいかに。・・・何時間でも、根競べのようにしつこくねちっこく言い募るバカに対して、いちいち敬語で対応しなければならない虚しさ。それは経験した方でなければ分からない、本当に無駄と感じる阿保らしい時間です。

たぶん、知事言う通りに電話を切る部下はいない、と思います。でも、「切ってもいいんだ、それが会社の方針なんだ」とわかっていれば、あの虚しい時間も一転、楽しむ時間に変えることができる、と思います。たった一言で、部下は楽しく働くことができるようになりました。今回の発言も含めて、クレームの電話はかえって増えたかもしれません。それでも、きっと県庁の皆さんは胸を張って仕事に勤しんでいるのではないでしょうか。

なんて、トップの一言は大きいのでしょうか。

兵庫県民は大変ですね

なかかなキリっと冷え込まない毎日ですが、既に12月に入っております。いわゆる師走というやつですが、なんとなくそういうドタバタ感を感じていないのは私だけでしょうか。最近の先生はいつも走っていようだし。ただ、都会の木々も黄色からオレンジ、赤色へと変身を遂げ舞い散り始めており、ようやく秋だなぁと感じるようになった今日この頃です。

 

さて、兵庫県知事出直し選挙が無事終了し、全議員からNOを突き付けられた斎藤さんが再選を果たしました。世間的にはSNSの勝利とか言われていますが、そこはどうだったのでしょうか。選挙後一旦落ち着くかと思いきや、広告会社の件で一層盛り上がってしまい、兵庫県民はあっけにとられているのではないでしょうか。

前職時代の内部告発の時といい、選挙時のSNSやN党の応援といい、今回の広告会社の件といい、斎藤さんは何とも話題の多い人です。そして、彼のかわし方の上手さが垣間見えているような気がします。どんなに突っ込まれても、自分が強弁する部分は絶対に曲げません。そして、自分が当事者ではないところについては、勝手にやったことだからと他人ごとのようであり、決して自分から関わらないようにします。それは見事です。局長という知事直下の部下の告発や死亡、SNS上の知事被害者説へのどんでん返し、一緒に動いたN党選挙カーの斎藤投票依頼応援、広告会社社長の選挙カー同乗やSNS同時発信などなど。自分が頼んだ訳ではなく、勝手におやりになったこと、と切って捨てる潔さ。あの時はあれだけ笑顔で仲良さそうに一緒に車に乗っていたのに、見事なまでの手のひら返しっぷりです。

前回初当選時の公約の達成率の話も、なんともややっこしい。着手率と達成率を一緒くたにして、90%以上と公言していました。実際の達成率は27%ぐらいとか。そもそもごっちゃにするのはおかしいのでは、とマスコミに聞かれても、その回答は何とも意味不明です。結局、自分の理屈からすれば悪くない、ということでしょうか。まるで宇宙人との禅問答のよう。最近、あのノペッとした顔が宇宙人に見えてきているのは、私だけでしょうか。

今後は、腹心の部下を任命し、県庁の各部署と歩調を合わせ、議会でオール野党の議員たちと対峙し、と様々ありますが、私ならホントに気が重くなります。それでも、県民の負託を受けた、と錦の御旗を掲げ、一人歩んでいくのでしょう。

最近行われた議会の皆さんへのアンケートをみると、なんと「今は信任する」といっている人が1/3いるとのことです。その理由は県民から信任されたから、ということですが、そもそも決まりに則った手続きをとらなかったと判断したから不信任決議ではないか、と記憶しています。いくら投票で再選されたからといって、その事実が消える訳ではない、と思います。当選すれば全てリセットなんて、まるでどこかのトランプさんのようです。

私は、自ら開襟しない者に心からついていく人はいない、と思います。共に歩もうとする部下たちに、自分だけは居場所すら教えない親分なんて。表現が悪いかもしれませんが、影に潜んで表に出ない今どきの闇バイトの指示役のよう・・・彼は彼の理屈の中に生きる自由人なのかもしれませんが、それだけでは人は得心して協力しません。きっと公約達成率なるものは、何だかんだと上がっていくのでしょう。でも、それが本当に県民が望んでいるものなのか、甚だ心配です。兵庫県民のために、それが杞憂で終わりますように。

 

兵庫県知事が再選されました

いよいよ、今週から寒くなるとの天気予報です。朝から何となく曇り模様で、北風が吹いています。それでも、まだ「ブルっ、寒っ!」というほどではありません。今晩から明日にかけてもっと気温が下がるということですから、風邪を引かないよう注意しなければいけませんね。

さて、斎藤知事の辞職による兵庫県知事の出直し選挙の結果、同氏が再選を果たしました。全議員から辞職勧告決議を可決されて、まったくの一人からよくぞまあ、というのが正直な感想です。ニュース報道などをみると、彼の県政が悪かったという声は聞こえてきません。過去の知事さんたちの県政が悪すぎたからかもしれませんが、立候補時の公約をほとんど実行しており、改革が進んだという評価のようです。こればかりは、地元の方でなければ分からないことですね。つまりは、地元の役に立っているのだから、もう一度やってもらえばよい、という結論なのだと思います。ここに、元部下へのパワハラ自死、おねだり疑惑等は、評価軸の脇にどけられているようです。まだ百条委員会ですとか、第三者委員会の結論が出ている訳ではなく、これらの辞職の発端となった事件の真相は明らかになっておらず、白黒はついていませんので、よく言えば県民は憶測で判断をしなかった、とみることもできます。

一人で出直し選挙に打って出たボロボロの知事、そしてそれを応援しようとした人たち。それは判官びいきからなのでしょうか、それとも面白半分?からでしょうか。元N党の立花さんなどは正にそれに近いのかもしれません。彼の選挙カーに前後して付いて歩き、自分ではなくて彼の応援演説をしているのですから。そういうパフォーマンスを、またまた面白半分にSNSなどで動画配信され、瞬く間に再選への票を集めてしまいました。

先日アメリカでも、トランプさんが弱い者の味方として、自分たちの生活を変えてくれる救世主として、再選を果たしました。トランプさんからけなされているはずのマイノリティーたちでさえ、そこには目をつぶり自分たちの生活の改善に賭けた、と言われています。リベラルが御託を並べても生活が良くなる訳ではないし、トランプさんが犯罪者で嘘つきだと言っても、元司法長官のハリスさんは支持を得られませんでした。

これまで、選挙に出る人は人格者でなければいけない、人から尊敬される人間でなければいけない、とされてきたように思います。人格の劣る人間は、仮にどんなに有能な能力を持っていても選ばれることはありませんでした。民主主義の国の民たちは、民主主義の大義を大切にしてきたような気がします。大義が立たない人間は選ばないと。

それが、最近ではポピュリズムが蔓延しつつあり、国民は大義より今日の飯、となってきています。ですから、大義の立たないような不適格者であっても、少しでもご飯をくれる人に投票するようになってきています。

なんだか、兵庫県知知事選挙もそんな臭いがするような気がします。

金持ちの道楽にすぎないようにみえるトランプさんとはまた違いますが、緊急連絡先も教えないようなトップを抱く県の職員、議員たちが、彼についていこうとしないのはわかる気がします。きっと、彼は頭が良すぎる方なのかもしれません。ですから、これまでの県政の膿を出そうと、あれこれ矢継ぎ早に対処することはできたのだと思います。でも、理屈と理論だけでは行政はできないし、人も動かないように思うのですが、皆さんはどうお考えになるでしょうか。

危惧されるのは地球温暖化対策など、全国民や人類にかかわるような大きな話が一切スポイルされてしまうこと。来るかどうかわからない先のことより、今日、明日の事、と人気が得られる刹那的な政策を続けた結果、どうなってしまうのか。なんか心配です。・・・

あっけない幕切れ アメリカ大統領選挙

今日は朝から北風がピューピューと吹いています。朝の水道の水も心なしか冷たく感じられ、先週までの何となくヌルっとした生暖かさから、キリッとした感じになってきており、明らかに秋に入ったことを実感されてくれました。

さて、歴史的大接戦と言われたアメリカ大統領選挙ですが、なんともあっけない幕切れでトランプさんが勝利しました。昨日大接戦ですよーってブログを書きましたが、その日の夕方には勝敗が決しました。

まず最初に感じたのはマスコミの世論調査の不確かさです。あれだけ0.何とかポイント差ですとか連日報道していましたが、フタを開けてみると意外と大きな差がついていました。どうやら、リベラルなマスコミたちの希望的観測がどこかに紛れ込んでいたのかもしれませんね。

勝敗を分けたのは、元職の強みと現職の弱みにつきるように感じます。それと、党としての対応の差、それは党が立脚する基盤の違いかもしれません。共和党の中にはトランプさんのやり方に批判があるものの、党として彼に一本化を進めました。片や、民主党は投票三か月前になってバタバタと候補者を差し替えましたが、現職という弱みがあることは当初からわかっていたはずで、それを党としてどうカバーするかのかというまとまりに欠け、ハリスさんのパーソナリティーと勢いに頼ってしまったように感じられます。そういうところがリベラルの弱みなのかもしれません。

次に感じたのは、州ごとの選挙人総取り方式の不思議です。結局今回は総投票数と獲得選挙人の数が比例した形にはなりましたが、過去にヒラリークリントンさんなどは投票数で勝っていたにも関わらず、トランプさんが当選しました。民意全体をくみ取る国政選挙だと思うのですが、それ以前にまず自治する州ごとに選挙人を割り振る、という州の力に驚くばかりです。

トランプさんが勝利することで、ロシアやイスラエルなど、世界で独善的に振舞って問題を引き起こしている国々は、ほくそ笑んでいるに違いありません。一方、ウクライナなどはヨーロッパ諸国共々、どんな妥協を迫られるか戦々恐々としていると思います。なんせ、世界の警察官が公務より自分の家庭内の問題を優先すると宣言しているのですから。中国や北朝鮮に対しては政治的にどう出るかはわかりませんが、貿易面では日本を含めて世界中の国々が、自国第一主義アメリカから関税攻撃にさらされることになりそうです。

いろいろと心配ごとはありますが、いずれにせよ、賽は投げられました。

あーだこーだと人の失敗や欠点をあげつらうことは、何ら建設的ではありません。日本も、自民党少数与党となり、多党政治が新しい首相のもとに始まったばかりです。相手の長所を探し、それを認めて前を向いていく方がよほど建設的ですし、愚痴って心配ばかりしているよりマシではないでしょうか。前を向くことで、何らかの話し合いの糸口が見つかるかもしれません。どんなに悔やんでも決して戻ることはできないのですから、顎上げて前を向きましょう。今朝ハリスさんも潔く敗北宣言をしています。



歴史的大接戦のアメリカ大統領選挙

ようやく秋らしい気候になってきました。さすがに半ズボンは履けなくなりました。朝のウォーキングも、今朝は短パンからトレパン?(今どきはなんていうのかしら?)に履き替え、ウインドブレーカーを羽織って歩いてきました。ただ、速歩をしているとウィンドブレーカーはだんだん暑くなって、帰宅時には中のTシャツがびっしょりでした。

さて、いよいよアメリカの大統領選挙の投票が始まりました。日本にも世界にも大きな影響を及ぼす選挙です。結果次第では各国の思惑が蠢き、ウクライナイスラエル問題に大きな変化を及ぼしそうです。日本においても、中国の台湾問題や、北朝鮮の核開発問題、或いは国内のアメリカ軍の駐留問題においても、大きな影響があるかもしれません。

私たちが日本からみていると、トランプさんの数々の失言や虚言は「とうていアウトでしょ」と思えるのですが、様々な出自の人種や移民の国であるアメリカでは、そうとはなっていません。黒人だから全員ハリスさんという訳でもなく、アラブ系でもトランプさんという人もおります。そこには、政策本位という民主主義の大義があり、人物は変だが政策に投票する、という意見も多いようです。日本では、元アイドルやアナウンサー上がりのような知名度だけで、まるで人気投票のように当選してしまう泡沫議員がいたり、裏金ばれちゃった選挙なんかをやっていて、日本という国が恥ずかしくなってしまいます。

一方、ジェンダーレスについて一歩先を行っていると思われるアメリカであっても、やはり女性が大統領になる、軍の最高司令官になることに対してアレルギー的拒絶反応を持つ男性も多いとのこと。また、人種差別撤廃の影響から、多数派であった白人男性が、逆に隅に追いやられてしまったことに対する反撃としてトランプさんを推す声も大きいのも事実です。

ですから今回の選挙は、改めて民主主義の存続をかけた選挙でもあり、はたまた人間の根源的な部分をあからさまにした選挙でもある、といえるかもしれません。それが、ここまでカツカツに拮抗すること自体、驚きと言えます。過去にここまでの接戦はありませんでしたし、仮に人種や性別に不満があったとしても、一定の範囲で我慢や妥協がされていて?、その上での政策論議だったように思います。それが今回は感情がむき出しになったカオスのような状態になっています。欧州各国で極右政党が台頭し、自国第一主義を唱えているのと同じです。まさに、理性と感情のぶつかり合いかもしれません。

ちょっと歴史を遡れば、自分たちのご先祖様たちも、どこぞから流れてきたはずなのですが、今自分たちが生きているところに他人は入ってくるな、今の生活が奪われるから、と排除する考えが、今は世界の中で一定数受け入れられているのです。

まあ、それは日本でも同じかもしれません。例えば、新興住宅地のお住まいの方たちが、新たな裏山の開発に反対するのと同じ構図です。昔、自分たちも新参者として里山を削ってできた今の団地に入ったことは忘れて、これ以上は入ってくるな、と線を引く行為と似ていませんか。

何で人間は線を引きたがるのでしょうか。線を引くことで自分の陣地を確定し安心したいからでしょうか。

なんでも境界がはっきりしていないとダメなものなのでしょうか。・・・

ということで、私はアメリカの歴史的大接戦を固唾を飲んで見守っています。きっと、誰かさんは不正が行われたとか、負けてはいないとか、これからいろいろと引っ掻き回すでしょうから、結果が確定するまで一か月ぐらいはかかるでしょう。ですが今度は暴動が起きないことを祈るばかりです。あんな行為は、アメリカという国のステータスを下げるだけですから。自らの世界の中のプレゼンスを投げ捨てるのは止めてもらいたいと思います。それは日本にとっても大きな影響があるのですから・・・